なんとなく、フェルスタッペン優勢の感があるわけですが、ルクレールとの差は38。これが大きいと取るか小さいと取るか、個人的にはたったの38ポイント差だと思っています!ここまでの2人のシーズン振り返りと、後半戦への展望をまとめてみます!
シーズン前半戦の推移
After 11 races 👀#F1 pic.twitter.com/9CuOJUwNLQ
— Formula 1 (@F1) July 12, 2022
ペレスにもサインツにも、当然権利も可能性もあるのですが、おそらく最終的にはフェルスタッペンとルクレールの戦いになるでしょう。2人の前半11レースをざっくり振り返ってみましょう!
Round | Verstappen | Total point | Leclerc | Total point |
---|---|---|---|---|
Bahrain | トラブルでリタイア!最悪の開幕 | 0 | 完勝!視界良好 | 26 |
Saudi Arabia | バトル制し、悪夢振り払う勝利 | 25 | 力負け感あったが、納得の2位 | 45 |
Australia | またトラブル!ガラスのマシン認定 | 25 | もうチャンピオン決定説 | 71 |
Emilia Romagna | 文句無し勝利! | 59 | 自滅スピン・・・反省 | 86 |
Miami | 連勝、波に乗ってきた感! | 85 | 速さ足りず2位 | 104 |
Spain | 完勝!!ポイント逆転!! | 110 | まさかのPUトラブル!仕方ないので切り替えよう(不満+1) | 104 |
Monaco | 3位だけど、まぁいいか | 125 | 地元でストレス溜まるレース(不満蓄積+2) | 116 |
Azerbaijan | またも完勝! | 150 | ハデにPUが逝く(不満蓄積+5) | 116 |
Canada | サインツとのバトルを楽しんで勝利 | 175 | ペナルティ消化。追い上げて5位が精一杯(不満蓄積+1) | 126 |
Great Britain | トラブルで7位もルクレール沈んでくれたので余裕の笑顔 | 181 | フェラーリ謎の戦略で4位に沈む(不満蓄積+10) | 138 |
Austria | 我慢のレースで2位で満足 | 208 | やっと勝てた~!! | 170 |
シーズン序盤は完全にルクレールの支配から始まりました!レッドブルは信頼性に問題を抱え、これはフェラーリ支配によるつまらないシーズンになるかもなぁとさえ思ったものです。
イモラでのミスもちょっと痛かったですが、ルクレールにとって転換点となったのは何と言ってもバルセロナでしょう。あのPUトラブルはルクレールにとって不運の始まりでした。チームの戦略ミス(?)も重なり、可哀想になるくらいの悪い流れでした。
一方のフェルスタッペンは、信頼性が安定すると危なげないレースを連発。イモラから3連勝を飾ると、レース展開が厳しい時にはしっかり表彰台を取る等、まさにチャンピオンの走りでここまで順調にポイントを伸ばしています。
シーズン後半戦展望
フランスGPから後半の11レースが始まります!
まず最初に言っておきたいのは、38ポイントというのはたいした差ではないということです。
仮にフェルスタッペンがトラブル等でリタイアに終わり、ルクレールが優勝しようものなら一気に13ポイント差です。FLも獲れば12ポイント差ですよ!
(2人の横にハミルトンが座っているのがなんとも不気味・・・笑)
フェルスタッペン:ハミルトンとのチャンピオン争いでメンタルが強くなっている!
フェルスタッペンは、ここ一番の集中力が強みです。若かりし頃は行き過ぎることも多々あって、それは昨年のハミルトンとの争いでも変わっていませんでした。無茶だろ!という突っ込みが多々あったりするわけです。
ただ、今年は妙に冷静なシーンが多いのが印象的。モナコやシルバーストンのように上手くいかないレースだったとしても、レース後に笑顔が見られるというのは結構驚きだったりします。
おそらく、シーズン全体の視点で戦えているからだと思います。全22戦で勝てるわけないし、時には冷静にポイントを稼ぐことがチャンピオン争いにおいて大事であると理解していると想像します。
レッドブルのマシンは安定して速い!おそらく信頼性の問題はクリアしているでしょうから、勝てるところは確実に勝ち、ペース的にビハインドのレースでは表彰台で十分という戦い方に徹すればいいでしょう。時にはペレスを上手に活用してフェラーリのポイントを削るという戦い方もできます。チームとして様々な引き出しを持っている点が強みです!
ルクレール:速く美しくも脆いフェラーリを栄冠に導けるか!
ルクレールはとんでもなくスキルが高いドライバーです。デビュー2年目でフェラーリに抜擢されるというのは普通じゃないです。この若さで成熟度が半端ない。相手がフェルスタッペンでなければ、この男は余裕でチャンピオンになるでしょう。
今シーズンフェラーリは速さの面では素晴らしいマシンを用意しました。特に予選で6PPというのは単純にすごい!ルクレールの好みにも合っていると思われます。
PUの信頼性は本当に心配です・・・・。モーターレーシングというのは、精密機械を扱うスポーツであり、そこにも魅力があるのです。ルクレールはこの不安要素を抱えながらも、シーズン後半も戦っていかねばなりません。
加えてチーム力というのが1つのキーになるのは間違いないでしょう。ここ数年、痺れる展開で多く戦ってきたレッドブルに対して、フェラーリは経験値の点では明らかに劣ると考えられます。ルクレールがいかにチームを鼓舞できるかにかかっていると思います!
勝敗分けるのは・・・・
こうして見てみると、フェルスタッペンの方が余裕がありそう。ルクレールは対フェルスタッペンだけでなく、チームを牽引していくことも求められそうです。
それぞれのポジティブ要素を書き出すと以下の通り。
フェルスタッペン
- コンスタントに速く信頼性のあるマシン
- 修羅場くぐって経験値十分なチーム
- ハミルトンと戦ったことによって鍛えられたメンタル
ルクレール
- 跳ね馬は間違いなく速い!
- サインツが不調から脱したと思われる
- 不遇の時代から抜け出すべくチームのモチベーションは高い
キーとなるのはシーズン中のルクレールの成長ではないでしょうか。前半戦、不満の溜まる展開を一通り経験したと思うのですが、自分がイライラしても仕方のないことを、そういうこともあると受け入れられるかどうか。
チームとしてもドライバーに対して申し訳ないと思っているわけです。ただ怒ったとしても何も解決しない。前向きな言葉を発し、チームを盛り上げ、モチベーションを上げる。そして勝つべきところでしっかり結果を残す。イモラのミスのようなことは絶対許されません。
要するにカリスマ性を発揮できるかどうか!!!です。
素直にいくとフェルスタッペン優勢・・・ルクレールは自ら流れを手繰り寄せられるかという、より厳しい立場ではないかと考えます。フェラーリドライバーの重責は相当重たいですが、それに打ち勝つことができれば未来は開けるはず。
フェルスタッペンだって成長過程の末恐ろしいドライバーです。成長曲線はどちらが急峻なのか、私はそこがキーだと思っています。
どちらが勝つにしても、見応えのある納得できるレースが見たいですね。できればトラブルで決するのではなくバチバチのコース上バトルを期待します!あらためて本当に後半戦が楽しみになってきました。
世界の反応/海外F1ファンの反応
海外ファンの反応も見てみましょう!
Max winning this so easily
— Piotr Lewandisney 🇧🇪🇵🇱 (@PiotrLew17) July 12, 2022
マックスが簡単に勝つよ
verstappen gonna win because he has reliable pit crew and car.
— Imperium Romanum (@EmperorReman) July 12, 2022
フェルスタッペンが勝つだろう。なぜなら彼は信頼性のあるピットクルーとマシンを得ているから。
leclerc never beat max in a season and currently is behind 🤡 and max has a slower car yet still ahead
— Top G (@raresstanciu4) July 12, 2022
ルクレールは現在ビハインドですが、シーズン通してマックスを上回れないだろう。マックスの方が遅いマシンなのに、すでに前にいる。
確かに・・・フェルスタッペンの方が優勢な感はあると思います。
If Ferrari fixed their reliability…like in the Schumacher era, this championship wouldn’t be close. RBR has straight line speed but the RED cars have been faster through the laps.
— TonyStark68 (@Kaarl68) July 12, 2022
もしフェラーリが、シューマッハ時代のように、信頼性の問題を修正できたならば、チャンピオンシップは終わらないでしょう。レッドブルはストレートスピードがありますが、赤いマシンの方が1周のペースでは速いので。
Both great drivers! If cars wont fail them, we will be lucky to see amazing racing!
— DanaO (@DanaO000007) July 12, 2022
2人とも素晴らしいドライバー!もし彼らのマシンが壊れなければ、我々はとてつもないレーシングをみることができるだろう。
実はトラブルでのリタイアはお互いに2回ずつなのです。
ルクレールの方が少し不運が多かった、逆に言うとレッドブルの方がより安定していたというのが今の38ポイント差です。
Converting each other’s poles into wins. How lovely!
— Catalin (@CatalinEpu) July 12, 2022
お互いのポール回数と勝利回数が逆転している。なんて面白いんだ!
I hope it lasts until the end of the season🥺
— Basilis16 (@Billaras09) July 12, 2022
シーズン最後までこの接戦が続くといいな🥺
Best rivalry since Senna Prost
— GOATONSO OFFICIAL FANCLUB (@FreeZzyRacing) July 12, 2022
セナプロスト以来のライバル関係だ
とにかく後半戦も面白くなりそうだということです!
きっと痺れるような素晴らしいレースがたくさん見れると思います!!